○久留米広域定住自立圏 中心市宣言

平成21年3月30日

久留米市告示第122号

現代の日本社会は、少子・高齢化や人口減少、グローバル化、高度情報化、環境との共生やエネルギー問題など、時代の大きな潮流に直面しており、様々な問題が多様化・高度化しながら進展しています。これから迎える本格的な21世紀への道は、都市経営においても、このような環境変化を将来の視点から的確に見極め、自己決定・自己責任の原則のもと、自立した都市づくりが求められています。

そのような環境変化の中、九州一の大河・筑後川にはぐくまれ、筑後平野の中央に位置する久留米市は、水と緑の豊かな自然に恵まれるとともに、交通の要衝に位置しており、古くから筑後地域の中心都市として発展の歴史を重ねてきました。

その久留米市を含む久留米広域圏域は、遠い昔から圏域を横断する筑後川を中心として、歴史や文化、日常生活に至るまで多くの共通性を持ちながら発展し、現代においても、公共交通ネットワークやモータリゼーションの進化により、圏域の住民は、一体的な生活範囲として、市町境・県境を意識することなく日常生活を送っています。

また、4市2町(久留米市、大川市、小郡市、うきは市、大刀洗町、大木町)で構成される久留米広域市町村圏においては、圏域の一体的な発展と住民の利便性向上の観点から、小児救急医療や観光振興などの分野で広域的な取り組みを行っており、行政的な面からも連携を深めています。

しかし、現代の少子・高齢化をはじめとした地方を取り巻く問題は、本圏域においても例外ではなく、今後の本圏域の活性化と発展の継続のためには、圏域の市町村や地域社会が、それぞれの有する都市機能や地域資源を活用し合いながら、一体となってこの問題に対して取り組み、圏域の活力を維持しながら、生き生きと安心して生活していける久留米広域圏域を築き上げることが必要となっております。

こうした状況において、九州の南北軸と東西軸が交差するクロスポイントに位置し、九州各地域との交流に最も利便性が高い本圏域は、九州の経済・文化等の一大交流拠点として今後大きく発展するポテンシャルを秘めております。

久留米市は、これまでの歴史や文化、久留米広域圏域での連携の状況などを踏まえ、圏域市町をはじめとする他の自治体とのネットワークにより、個々の地域が個性を発揮できる魅力と活力にあふれた「久留米広域定住自立圏」の形成を目指し、その中心市として、役割と責務を十分に認識しながら、地域全体の発展のために尽力していくことをここに宣言いたします。

久留米広域定住自立圏 中心市宣言

平成21年3月30日 告示第122号

(平成21年3月30日施行)

体系情報
第1類 規/第1章 市制施行・市役所位置・市徽章等
沿革情報
平成21年3月30日 告示第122号